②「ゆとり世代をバカにするな!」新人社員へのNGな指導法

【新入社員の原因不明の退職理由は?】ゆとり世代の退職を防ぐ方法

第1弾では、ゆとり世代の新人社員達が相談もせず退職していく理由について話した。

「そんなこと関係ない」「ゆとり世代というのは言い訳。ただの甘えだ!」と考える上司や先輩もいることだろう。

だが、ここで一つ問いたいのは「もしあなたがゆとり世代に生まれたら、同じような悩みを抱えなかったか?」ということだ。

団塊世代、バブル世代、ゆとり世代、さらに若いさとり世代やミレニアム世代といった様々な価値観の人間が今の社会には混在している。それぞれが育った時代や環境が与えた影響は強い。

ゆとり世代は生まれながらにダメな遺伝子をもって生まれてきたか?そうではない。ゆとりは先天的ではなく後天的なものであり、一つの社会現象だ

今回はゆとり世代を作り出した背景を考えていく。そこにゆとりを理解するヒントが隠れている。

不必要となれば会社から簡単に捨てられる?「不安感」

今の20代は激動の就職活動を経験してきた。

リーマンショックを始めとする就職氷河期と呼ばれた2010年~2013年。この頃は「100社に1社」と言われるほど就活生の内定状況は厳しかった。企業はこぞって採用枠を縮小し、卒業できるのにあえて大学にとどまる「就職浪人」なるものも多く出た。

そしてその後、2014年~現在に至るまでのアベノミクスをはじめとした売り手市場への転換。売り手市場の影には、中小企業や不人気業種は慢性的な人手不足に陥っていた。残業代未払いや労働基準法を無視するといった「ブラック企業」の出現も話題となった。

短期間のうちに目まぐるしい就職環境の変化をみてきた。そんな中で就職を決めた20代の若者は、一体何を感じてきたのだろうか?

そこで感じたのは自分の力ではどうすることもできない「諦め」だ。「企業は不要になれば無慈悲に自分達を切り捨てるし、必要となれば急に手のひらを返す。自分の努力の及ばない範囲で自分の人生なんて決まっていくんだ」といった割り切った気持ちを強く感じていただろう。

会社とプライベートにしっかりと区切りをつけるのも、割り切った感情からだろう。その影響もあってか「自分でなんとかしなくちゃいけない」と自己責任が強い側面も持ち合わせている。

先輩社員の「自分で考えてみろ」の一言が通用しない

「後輩社員は自分の頭で考えずにすぐ答えを聞いてくる」こういった理由からゆとり世代=バカとレッテルを貼っていないだろうか?

では、なぜすぐ答えを聞いてくるか考えたことはあるだろうか?

ゆとり世代はすでに満たされていることが多い環境にあった。幼少期にテレビゲームが生まれ、外に出なくとも一人で遊び、自己完結することも可能になり始めた時代だ。

また、早い人では小学生から携帯電話を持っている。ネットが急速に発達し、答えは「考える」より「探す」方が速い環境が常識だった。さらに「テレビ離れ」を巻き起こした世代でもある。利用するメディアがテレビ<ネットの価値観に転換し始めたのも特徴の一つだ。

ゆとり世代が育った特徴から、人と関わる経験に乏しく、コミュニケーションを取らなくとも生きていけたことは理解できただろうか?

新人社員への指示は明確に!ざっくりとした指示出しはNG

ゆとり世代の特徴として、愚直なほど真面目なところがあります。「一度自分で考えてきて」といった新人社員への投げかけには注意を払うべきで、必ず「どの程度の範囲まで調べてくる必要があるのか?」を伝えるべきです。

新人は「考えて」といわれたら、現状自分の頭の中にある材料を複合して答えを出そうとします。「外部の情報から何かをもってきたら自分で考えたことにならない」と思っているかもしれません。一方先輩社員は、過去のケースまで調べ準備したうえで、答えを用意してくると思い込んでいます。

この認識のズレを理解しないまま「本当に考えたつもりか?」と頭ごなしに否定してしまうと、新人社員は余計にパニックを引き起こしてしまいます。

 

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