ビットコインキャッシュ(BCH)とは?特徴から今後まで解説

ビットコインキャッシュ(BCH)とは、ビットコインからハードフォークして誕生した仮想通貨です。

Bitcoin.comのCEOであるロジャー・バー氏も注目し「ビットコインよりもサトシナカモトの理念を受け継いだ仮想通貨だ」と全面的に支持していることでも話題となりました。

「そもそもビットコインはなぜハードフォークした?」
「ビットコインとビットコインキャッシュの違いは?」
「ビットコインキャッシュの特徴や将来性は?」

今回はビットコインキャッシュについて解説します。購入すべきかどうかの判断材料として参考にしてください。

ビットコインキャッシュの歴史

発行日 2017年8月1日
総発行枚数 2100万枚
アルゴリズム PoW

ビットコインキャッシュはその特徴よりも、誕生までの成り立ちや経緯が注目されます。なぜなら、ビットコインキャッシュという名前からもわかるように、ビットコインとの関係性が特徴に深く影響しているからです。

本稿ではビットコインキャッシュの歴史の話がメインになりますが、ここから「なぜ仮想通貨はハードフォークが行われるのか?」が深く学べます。では本題に入りましょう。

スケーラビリティ問題を解決する2つの提案

写真はビットコインの未処理のトランザクション件数

ビットコインキャッシュは、ビットコインがハードフォークして誕生した暗号通貨です。なぜハードフォークしたかというと、ビットコインのスケーラビリティ問題があったからです。

スケーラビリティ問題に直面したことで、送金手数料の高騰・遅延を引き起こし、ビットコインのマーケットシェアは95%から40%にまで落ち込んでいました。

そこで、2017年7月20日にビットコイン改善提案(Segregated Witness)がアクティベートしました。Segregated Witness(通称Segwit)とは、ビットコインのスケーラビリティ問題を改善するための1つの提案です。

ですが、Segwit導入に反対している人もいました。そのメンバーであるBitmainがSegwitとは別の施策としてハードフォーク計画を最初に発表。その後、ビットコインの中国マイニングプール「ViaBTC」によって、ビットコインキャッシュの名称が提案されます。(ビットコインキャッシュと名付けられる前はビットコインABCと呼ばれていた)

そうしてビットコインの478559ブロック目以降から分岐し、ビットコインキャッシュは誕生しました。ビットコインキャッシュは特定の代表者や開発者がおらず、分散したチームがそれぞれ独立して開発を行っています。

※開発チームがバラバラだと面倒ではないか?

分散したチームが共同する必要のある開発を提案する場合はbitocoin-mlのメーリングリストを通して行われます。

※ビットコインキャッシュは最初は不人気だった?

今でこそ主要仮想通貨に名乗りをあげているビットコインキャッシュですが、ハードフォーク直後はあまり人気ではありませんでした。人気がなかった理由として大きく2つの原因が考えられます。

1つは、マイニング参加者が思うように増えなかったことです。ビットコインキャッシュとビットコインは同じマイナーが取引承認をしていました。さらに、従来のハードフォークとは別の新しいハードフォークの方式を採用したため、マイナーの不信感を招いてしまい、参加者が少なかったのです。

2つ目は、マイニング報酬の安さです。ビットコインキャッシュのマイニングはビットコインと同程度の労力・コストを必要とするにも関わらず、報酬額が少なかったのです。

しかし、コインの価格変動により、ビットコインとビットコインキャッシュの立場が今後逆転すれば、ビットコインのマイナーがビットコインキャッシュに流れる可能性もあります。

※取引所の対応は?

多くの取引所ではビットコインキャッシュのもたらした混乱を避けるために、ビットコインの保有者に同単位のビットコインキャッシュを配布する対応を取りました。この例を境に、ハードフォーク時にフォーク元のコインを持っていた人にフォークコインが配布される行為が一般化するようになりました。

ビットコインキャッシュの特徴【基本】

ビットコインキャッシュは基本的にはビットコインの機能を基にして設計・開発されています。ですが、大きく違う点が2つあります。

ブロックサイズの上限が8Mバイトまで拡大

ビットコインキャッシュはSegwitは実装されていません。これは、ビットコインキャッシュを支持する人たちが「Segwit導入はスケーラビリティ問題を根本的に解決しない」と考えているからです。その代わりとして、ブロックサイズの上限を8MBに引き上げました。(ビットコインには2017年8月にSegwit導入済)

ビットコインとは交わらず共存

ハードフォークした後にビットコインとビットコインキャッシュは完全に別物扱いの暗号通貨になっています。ハードフォーク前の取引履歴を引き継ぎつつ、現在は独立したブロックチェーンを持つ暗号通貨として成り立っています。

ハードフォークをまたいでビットコインを保有していた(ブロック番号478588の時点)の人は、その時に預けていた取引所などに問い合わせることで、ビットコインキャッシュが配布される可能性があります。

ビットコインキャッシュの特徴【上級編】

新しいトランザクションの署名形式を採用

SIGHASH_FORKIDフラグという新しい署名形式を採用したことで、ビットコインとビットコインキャッシュの二重送金の予防、セキュリティの強化をしました。

ハードウェアウォレットなどのセキュリティを向上する施策

ビットコインキャッシュは対応しているハードウェアウォレットの数が多く、他の暗号通貨に先駆けて安全性の向上に取り組んでいます。

ビットコインキャッシュのマイニングの難易度は?

ビットコインキャッシュにはマイニングの難易度を調整するアルゴリズムがシステムに組み込まれています。DAA(Difficulty Adjustment Algorithms)と呼ばれています。

マイナーの増減に対応して、自律的にトランザクションの調整をすることで、送金手数料の高騰・送金の遅延を防ぐ仕組みになっています。ビットコインにはこの仕組みはありません。

ビットコインキャッシュの今後の注目材料

BCHのVISAデビットカードがリリース

2017年12月12日にロジャー・バー氏がビットコインキャッシュのデビットカードをリリースすることを発表しました。

仮想通貨取引所で日本円入金を利用せずに取引ができるようになるかもしれません。

ライトニングネットワークへの参加・サイドチェーンへの対応

仮想通貨ライトコイン(LTC)の特徴でも触れましたが、ビットコインキャッシュもライトニングネットワークの参加をしています。
ライトコインのライトニングネットワークの解説はこちらを参考にしてください https://lifeplanning-20s.com/ltc

また、リスク(LISK)でも利用されているサイドチェーンの技術開発も提案されています。他の仮想通貨の良い部分を吸収する取り組みが非常に早く柔軟です。
リスクのサイドチェーンの解説はこちらを参考にしてください https://lifeplanning-20s.com/lisk

6種類のフォークコイン

ビットコインキャッシュ以外にもビットコインからのフォークコインは様々な種類があります。現在確認されているもので以下のものがあります。

ビットコインキャッシュ(BCH)
ビットコインゴールド(BTG)
スーパービットコイン(SBTC)
ビットコインダイヤモンド(BCD)
ライトニングビットコイン(LBTC)
ビットコインX(BCX)

上記だけでなく、他にもこれからビットコインからフォークするであろうコインも増えるはずです。ライバルのコインの動向も随時チェックしておきましょう。

ビットコインキャンディ(CDY)の誕生

ビットコインキャッシュからさらにハードフォークされたビットコインキャンディが2018年1月13日に誕生しました。

ビットコインキャッシュとの大きな違いとして、量子コンピュータ対策が実装される予定です。(量子コンピュータとは、一瞬で膨大な計算処理ができるコンピュータのこと)

量子コンピュータへのマイニング対策を実施することで、51%攻撃のリスクを低減させることができます。

現在はCoinExで取引でのみ取引できます。https://www.coinex.com/
ビットコインキャンディ公式ページはこちら https://cdy.one/index_EN.html#home

2018年のビットコインキャッシュのアップデート

ビットコインキャッシュは2018年内に2回のアップデートを予定しています。5月15日と11月15日です。変更内容としては

ブロックサイズのさらなる拡大(8MB→?)
ブロック生成時間の短縮
ブロック生成方法変更
難易度調整アルゴリズム(DAA)の改良

ビットコインキャッシュのロードマップ(2018年分)はこちらに公開されています。 https://www.bitcoinabc.org/bitcoin-abc-medium-term-development

ビットコインキャッシュの公式ページはこちら。日本語対応もしています。https://www.bitcoincash.org/ja/

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